消火器の寿命


 ■消火器の使用期限
    消火器は材質や安全率等を基に使用期限が定められています。
    消火器ごとに本体に使用期限等が表示してあります。

 ■業務用消火器
   「設計標準使用期限」と表示されています。使用期限は、おおむね10年です。

 ■住宅用消火器
   使用期限(期間)は、おおむね5年です。
  ※住宅用消火器は、薬剤の詰め替えができない構造となっています。

 ■使用期限の過ぎた消火器は速やかに更新してください。

■消火器は、圧力容器です
   ■放射には圧力が必要です
    消火器は、本体容器内に充てんされた消火薬剤を圧力により放射し、消火を行う容器です。
    消火薬剤を有効に放射するために強い圧力を必要とします。このため消火器の本体容器及び
    キャップは、この圧力に十分耐えるよう国の定める規格により高い安全率をみて製造され、
    また本体容器の内外面には耐食及び防錆加工を施して品質を確保しています。

   ■加圧式と蓄圧式があります
    消火器には、本体容器の中に消火薬剤と加圧用ガス容器を内蔵した「加圧式」と、
    消火薬剤と圧力源を封入した「蓄圧式」があります。
   
    ●加圧式消火器:操作時に約1.0~1.5MPaの圧力がかかります。
    ●蓄圧式消火器:常時約0.7~0.9MPaの圧力が加圧されています。

   ■消火器の圧力の大きさ
    特に加圧式は、消火器のレバーを握ると「加圧用ガス容器」の中のガスが本体容器内に充満し、
    本体容器の各部やキャップに強い圧力が働きます。これはプロパンガス容器よりもずっと
    高い圧力ですから、十分ご注意ください。
    腐食の進んだものや打こんのあるものは交換してください。


    『耐用年数』は保証期間を意味するものではありません。サビや腐食、変形や機能に異常が
    見つかった場合は、『耐用年数』以内でも速やかに新しい消火器と取り替えてください。
    また設置環境の悪い場所、例えば高温多湿の場所や潮風の当たる所などでは、
    『耐用年数』に耐えられないことがありますので、格納庫に設置するなどの
    保護が必要です。定期的な点検や維持管理にも十分ご注意ください。

キズ、変形、腐食のある消火器は速やかに廃棄処理を!


■消火器の『耐用年数』とは
    製造物責任法(PL法)によって、消火器の製造者はお客様が使用される立場にたって安全で
    使いやすい消火器を提供する事が求められています。そのため『耐用年数』を明示することで、
    消火器を安全で正しく使用していただき事故防止に役立つよう設定されたものです。
    住宅専用の「住宅用消火器」やエアゾールタイプの「消火具」の有効期限は3年~5年で、
    容器に最終年月が表示されています。
    消火器の使用期限は、取扱い説明書・消火器本体に貼られているシールに表示されています。
    使用期限の過ぎている消火器は交換してください。

 
■消火器のリサイクル
    2010年1月1日より「消火器リサイクルシール」の貼付と消火器回収の新システム運用を開始
    致しました。これにより、どこの消火器メーカーが販売した消火器でも回収できるようになり、
    さらに全国の消火器販売業者も広域認定制度の枠組みに取り入れたことで回収窓口が広がり、
    効率的な回収システムが構築されることになりました。
    消火器メーカーや全国の消火器販売業者等を通じ、リサイクルシールを購入し
    正しい廃棄・処理を行って下さい。

    ※エアゾール式消火具や外国製消火器は対象外です。


    消火器の処分方法は、消火器リサイクル推進センターホームページよりご確認いただけます。
消火器リサイクル推進センター